テープは、暑さのため、1日2回の酷使には耐えられないそうで。(冷蔵庫に入れてみたり、いろいろやっちゃあみるんですけどね、と係りの人。)列車は、長い名前の駅を過ぎ、滝を過ぎ、鉄橋にさしかかっていた。人と人との隙間から眼下の川を覗き込む。透き通った水が、時に白い飛沫を飛ばしながら、ゆっくりと流れていた。
高森駅から車で5分。『森のアトリエ』は、8000㎡の広い敷地に、天文台を併設した森の中のペンション。今宵は、ここに泊まって、星を楽しみます。ペンションというと、話し好きなオーナーがいて、夕食後は、暖炉を囲んで”お話”なんてイメージありませんか? 自分もそう思い込んでいる人のひとりで、今まで敬遠してきた訳ですが、”石造りの豪華なコンドミニアム””口径83cmの反射式天体望遠鏡””プラネタリウム”に惹かれて来てしまいました。
さて、とりあえずチエックインしてその”豪華なコンドミニアム”へ。きちんと玄関あり、リビングダイニング、キッチン、ベッドルーム、バスルームありと、ゆったりした造りになっていた。ちょっとおしゃれな別荘って感じかな。
本館のダイニングでの夕食が終わり、デザートの時間になると、1枚の紙が配られた。
『星の王子様クイズ、高得点者には、豪華商品!!』
星の王子様の作者は? それくらい知ってるよ。サンテグジュベリでしょ?うわばみとは、何のこと? 蛇だよね。着ている服によって、信用されたりされなかったりした天文学者は、なに人でしょうか?・・・・
TEXT/椎名 まこ
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