|    
  
 
 
 ≫アロマテラピーについて(1) ◆アロマテラピーとは・・・  植物のエッセンシャルオイル(精油)を用いて、 ・リラクゼーションや、リフレッシュなどの香りの効用を楽しむ
 ・身体や精神の恒常性の維持と促進を図る
 ・身体や精神の不調を改善し、正常な健康を取り戻す
 役割を担うもので
 美と健康を増進するために人間が生み出した自然療法です。
 
   ◆言葉の由来・・・20世紀の始めにフランスの科学者ガットフォセが、実験中の事故で火傷を負い、
ラベンダーのエッセンシャルオイルを用いて,その効能を自ら体験したことから、この植物療法をアロマ
テラピーと命名したのが始まりです。 
   ◆エッセンシャルオイルとは・・・植物の花、葉、果皮、樹皮などから抽出した植物の有効成分を高濃度に含有した揮発性の
芳香物質です。 抽出方法は、
 水蒸気蒸留法(原料を蒸留釜にいれ、水蒸気を通し気化した成分を冷却してつくる)
 圧搾法(柑橘系では、その果皮を圧搾し、絞る)
 
  溶剤抽出法(花の香気を揮発性溶剤に移行させて、溶剤を揮発させて取り去り、できた固形物を、アルコール溶剤で
再び溶かして成分を移行させ、溶剤をとばして、精油だけを残す) などの方法があります。
 
   ◆こころとからだに作用する経路は・・・嗅覚を通して… 香りは、嗅神経を介して、脳下垂体へと伝わり、精神的・生理的に作用します。
 吸入により…
 肺の中の細胞から血管系に入り、全身に作用します。
 経皮吸収により…
 皮膚の表面から真皮へと吸収され、真皮にある毛細血管まで成分が到達し、全身をめぐる循環に乗ります。
 
   ◆エッセンシャルオイルのはたらき・・・生理作用、心理作用、抗菌作用、生体リズムの調整作用、抗酸化(老化防止)作用、
免疫調整作用、薬理作用などが、相乗的に働いています。 
   ◆芳香浴・・・蒸気吸入… ティーカップかボールに熱湯を入れ、目的に応じたエッセンシャルオイルを2〜4滴加えて吸します。
(蒸気がたたなくなったらすぐ片付けること。間違えて飲んだりしないように。)
 専用器具を用いて…
 香炉に水を入れ、エッセンシャルオイルを数滴たらし、キャンドルや電気で加熱して芳香を立たせます。
(キャンドルは無煙・無臭のものを利用し、そばを離れるときは火を消すこと。)
 スプレーを用いて…
 
  無水エタノール10mlに、エッセンシャルオイル3滴を入れて、よく混ぜてスプレー容器に入れます。次に、
精製水90mlを入れてふたをし、よく振って混ぜ合わせます。(使用前には、そのつどよく振ること) その他…
 ティッシュやハンカチに1〜2滴たらして嗅ぐという簡単な方法でも、その効能を楽しめます。
 
   ◆アロマバス・・・全身浴… 適温の湯をはった浴槽に5滴以下のエッセンシャルオイルを落とし、よくかき混ぜてから入浴します。
 手浴・足浴…
 洗面器かバケツにやや熱めのお湯を入れ、3滴以下のエッセンシャルオイルを落とし、よくかき混ぜてから、手や足
(手首の上、足のくるぶしの上まで)を10〜15分間つけます。
 
   ◆アロママッサージ・・・エッセンシャルオイルを植物油で希釈(薄める)して、使います。濃度は、1〜1.5%で試してみるのがいいでしょう。
50mlの植物油に対して、1%のマッサージオイルを作るには、10滴(1滴は0.05mlです)必要ということになります。
アロママッサージに適した植物油としては、スイートアーモンド油、ピーチカネル油、ホホバ油、小麦胚芽油などがあります。 
  次回は、エッセンシャルオイルの個々の効能について、具体的にお話しますね。お楽しみに。 
 
 <参考文献>
 ■Aromatherapy (日本アロマテラピー協会)
 URL:http://aromatherapy.gr.jp
 ■アロマテラピーLesson (主婦の友社)
 ■香 (青せい社)
 
 
 
       |